子どもの頃には、興味のある事と無い事への関心の有無が顕著に現れます。
それは次第に、成長と共に見られなくなっていくものですが、なかには
小学校高学年頃になっても落ち着かず、感情の起伏や思いのままに行動する
部分が増幅していく子もいます。

そういった子の場合、他の子ども達との関係がうまく築けないでいるという
状況も十分に有り得る為、周囲の大人はその可能性も含めてなるべくはやい段階で
気付いてあげられる事が大切であると感じます。

何気ない普段の様子から「もしかして」を伺い知る事が出来る機会は多くあります。
ほんのわずかな短時間のあいだにも、お子さんの関心の矛先が次から次へと
移っていくといった様子に思い当るお母さんもいるのではないでしょうか。

 

この、一つの事に集中が続かず集中力が散漫である状態は、遊びや勉強など
色々な場面で現れます。

ここまでに述べたような様子が見られる事が多く、好奇心旺盛というよりも、
それ以上に感じる過剰な関心の対象の移り変わり方が目に付く事があり、集中力を
欠いているようであれば、注意欠陥・多動性障害(ADHD)に当てはまる可能性を
考えていく必要があります。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)だと、授業の時間に落ち着いて座っていられなかったり
他の子がひとつの事を取り組んでいるときに他の事に気が散ってしまう等のことが
起こります。
このように、一つの事に集中することが難しい面は、協調性を育む集団行動といった
学校生活のなかでも支障を出すことに繋がるのです。

また、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の影響であると知らないままその子を評価して
しまっていると、叱られたり否定されたりする事が多くなってしまう為、自尊心の欠如や
劣等感が芽生えやすいのもこのケースで注意したい点です。

「やらないから出来ないんだ」と叱られる事が多くなってしまうのですが、そうではなく、
「やろうとしてるにも関わらず出来ない」という状態である事を理解して、接し方を
見つめ直すことも大切です。

出来ない事にばかり意識を向けるのではなく、出来る事を伸ばすという考えの元、
お子さんへの関わり方や症状改善に向けての方法を考えていく必要性があります。

 

そして脳への働きかけ(刺激)も重要です。

人間が生きていく為に必要な機能をたくさん司っている中枢神経系という部分に、
脳内神経伝達物質があります。
神経伝達物質のなかの、意欲を向上させるドーパミンと、集中力・判断力を向上させる
ノルアドレナリンの分泌を促すことで、状況改善への効果を望めると考えられる為、
カウンセリングの際に、脳へのトレーニングとしてIMトレーニングを活用する場合も
あります。

カウンセリングでは、心理的な面、そして脳がどのように影響しているのかといった
1つの視点だけにとらわれないアプローチを改善へ向けて取り組んでいきます。

お子さんの自尊心を大切にしながらお子さんの心理状態をきちんと拾ってあげる事。
お子さんの状態に対して理解を深め、より適切な接し方を考え直してみる。
カウンセリングでの時間を、そんな機会にして頂ければと思います。

 

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